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優雅な僕が綴る優しいマガジンです。

シンク・クリアリー ~幸福を掴むシンプル思考~

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『Think clearly / 著.ロルフドベリ 訳.安原実津』を読んだ。

よりよい人生を生きるための思考法を学ぶという目的の元、

考え方やマインドの部分に注目して読み進めた。

 

この本から受けた学び、活かし方についてまとめたい。

Think clearly / シンク・クリアリー

この本は、“よりよい人生を生きるための思考法”についてまとめた本。

著者はこれを「思考の道具箱」と呼び、その思考法を52個紹介している。

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この記事では、特に学びになった部分を5つに絞ってまとめた。

考えるより行動する

まずは考えるより行動するという点。

“考えるという行為”はある程度行うと、飽和点に達する。

一般に人は飽和しているにも関わらず考え続けて、そこで終わることが多い。

 

それよりも実際に経験しながら覚えていく方が早い。

世界はくもりガラスのようにぼんやりしていて、考えているだけでは見通しがきかないからである。

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くもり部分を手で拭いながら進む。

“手で拭う”という行動が必要。

まず始めてみて、微調整

「何が描きたいかは描き始めないとわからない」とピカソは言った。

 

ここまでの話での学びは、まずやってみる事。

その上で修正を加えながら進んでいく事。

一直線の道路はないし、まっすぐ進んでいる車もハンドルで常に微調整がされている。

 

まず始めてみる、始めた後は修正、微調整。アップデート、メンテナンス。

初期状態のままうまくいくものは、ない。

秘書問題

面白い検証が載っていた。

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100人の秘書応募者との面接の場面。ひとりひとりの面接が終わるごとに採否を決めなくてはならず、採用はたったひとり。

この事例について、適切な解法はひとつしかないらしい。

 

最初の37人は絶対不合格。37人の中で最も優秀なレベルを把握。その後、そのレベルを上回った最初の人を採用する。

これによって優秀な人材を高確率で採用できる。

ちなみに37という数字は応募数である100人を数学定数であるe(=2.718)で割って求めた数。

全体像を把握

何かを決める際、できるだけたくさん試して決める方がいい。

特に若いうちは「人生の全体図」を把握するためにたくさんのサンプルを試してみる。

常にオープンな姿勢で、偶然が与えてくれるものはすべて試す勢いでいるべき。

否定神学

ギリシア人やローマ人、中世の思想家が言った「否定神学

「神が何であるか」を言い表すことはできないが「神が何でないか」は明確に言い表せる

そのものを明言するのは難しくても、それじゃないものを挙げていくことで

周りを排除していって、そのものの輪郭がハッキリしていくというもの。

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「勝つこと」ではなく「負けないこと」が大事。

サッカーで言うと、「得点の形」を作るより「エラーを減らす」ことに注力するということ。

ピーク・エンドの法則

人は何かを経験する際、

一番印象深い「ピーク」の部分と「終わり」の部分しか記憶しない

というもの。

さらにこれは、体験の長さに関係なく導かれるらしい。

 

“経験”という事象に対して、

「体験している私」と「思い出している私」が存在し、

この両方を重要視しなければならない。

 

「体験している私」が幸せである先に「思い出している私」の幸せがあるのが自然なのに、

「思い出している私」を重視するあまり、今の私に我慢をさせてしまう。

この両方のバランスを取るために「体験している私」が幸せかどうかを意識的に重視するくらいでちょうど良いのかもしれない。

心の引き算

今、自分の人生全般にどれくらい幸せを感じているか

今の自分の人生に0-10の評価をしてみてほしい。

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その次に、3つの想像をしてほしい。

目を閉じて、右手を失った想像する。

続いて左手も失う。最後に、両目の視力を失う。

この想像を終えてから、先程と同じ質問をする。

 

今、自分の人生全般にどれくらい幸せを感じているか

先程とは評価が変わったのではないだろうか。

現実は何も変わっていないのに。

 

いま有るものが無かった場合を想像しただけで人の主観的幸福度は爆増する。

今の状況が当たり前ではないと気付くこと。

そのためにその状況に入り込んでみて、実際に味わってみる。

 

大豪邸に住むことも、ホームレスになることも、頭の中では自由。

実際に想像して味わって疑似体験することで自己評価は簡単に描き換えられる。

Nextアクション

この本を受けて、次の2点を私の人生に活かす。

全体像を把握

私は現在社会人2年目の23歳。

個人的にはそんなに思っていないけれど、まだ“若い”と言われる時期。

「人生の全体像を把握する」ために、たくさんの経験をする。

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具体的には①思い立ったことはすべてやる。②偶然のチャンス(シンクロニシティ)すべてに乗っかる。

マイナス思考

心の引き算、否定神学をもとに、マイナス思考を実践。

 

いま有るものに目を向けること、それではない部分を削ることで真意に近付ける。

一般的な考えとは逆の方向から人生を考えるマインドを持ってみる。

 

状況に入り込むという点で、映画や小説にも触れてみる。

経験、創造のボキャブラリーを増やすためのインプット量を増やす、

記憶に定着させるためにこのブログにアウトプットするまでをワンセットとする。

詳細

『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』

著者:ロルフ・ドベリ

訳者:安原実津

発行所:株式会社サンマーク出版

発売日:2019.04/05

全頁:478頁

価格:¥1,980

購入:¥770

俺評:78点